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ラプラタ水系ジュクリ川のコリドラス(2003年8月31日更改)
 

2003年8月20日から26日までラプラタ川からパラグアイ川の反対側チャコ地方に出かけてきました。 真冬の流れは凍えるような水温でしたが、しっかりコリドラスは泳いでいました。アエネウス系の魚が群泳するなか高み系の白いコリドラスを発見確認,夢中で採集しました。採集してみて?これは何だ?見たことの無い魚だが、ちょっとエリザエににているがエリザエはグリーンメタリック系であるが、こいつはどうもゴールデン・イエロー系なので,多分別種だろうと思いつつ,疑問は抜けませんでした。

サンパウロに帰って,クイアバのクイアバ川水系で採集していたエリザエ本種と比較してみたら、やはり別種のようです。

ジュクリ川の採集現場、きれいな砂底のクリスタル水にちかい川でpH7.0くらいの中性をしめしていた。筆者は半袖で半ズボンの姿で採集しているが,本質は寒さでブルブル震えており、風邪をひきそうな状況だった。しかしコリドラスの顔が見えると、そんなもんは吹っ飛んでしまうようです。

それにしても新しいコリドラスの傍にはいつもアエネウスタイプが生息していることの不思議を今回も感じてしまった。

この写真が採集直後この種類の実態をしめしています。

採集しながら、この種類が新しいタイプであれば、どういう名前でこの魚を呼ぼうか、とワクワクしているのですが、今回はやはり川の名前のジュクリが良いかな、というような調子でした。

採集河川リオ・ジュクリ川の全景です。こんな川にも素晴らしいコリドラスがいるのですね。やはり南米はまだまだ未知の大陸です。

ジュクリ川から40kmほど離れたこちらは山間部から発している清流です。気温があまりに低く、水温も下がっているので、全く魚影は見つかりませんでした。

ジュクリ川をはるか下流に向かい、かなり川幅が広くなった場所にエキノドルスを発見しました。 川の土手の窪みに乾季であるためか、水中葉ならぬ地上葉がでているのが見えたのです。

同行の用心棒兼助手さんに採集を手伝ってもらう。足の太ももの部分にナイフを隠しているのにはびっくりしました。もっとびっくりしたのは、どこに隠していたのか採集最後に見せてくれた32口径の大型拳銃だったのです。 いろいろお世話になりました。

別河川で発見した別種のエキノドルス

前の写真のエキノは太い地下茎でがっちり地面にしがみついていたのですが、本種の方は地下茎は無く、こちらは種子繁殖で増える種類かもしれないと思う。写真をクリックすると少し写真が大きくなります。

 

ブラジル国花とされるイッペーの花が満開でした。

この花が咲くのは、日本の桜と同じで春を告げてくれる最も顕著な花なのです。この花を見ると、いつも思い出すのですが、初めて出かけたグアポレ川でステルバイ・コリドラスを発見して夢中で採集していた頭の上に、この花が満開だったことに気がついて、感激した思い出が今もしっかり残っています。

場所は変わってラプラタ河を上流に上り、パラグアイに入ってパラグアイ川を渡って念願のチャコ地方に向かった。

パラグアイ川を横切る橋から上流を望む、この川の上流がクイアバからマットグロッソにつながっている、そう思うと何か感慨がわいてきました。

「チャコ地方には全く水はないよ、だから魚採りなんか出来ない、行っても仕方がないよ」と言われてても、なおかつ出かけたのですが。

到着してみると、言われたとうりで全く川らしいものに出会えない、車窓からは一面の平原しか見えないのだった。

100km以上突っ走ってようやく辿り着いた川なのですが、川というより池の様相で流れがまったく途絶えてしまっている。何年かに一回大雨でこの地方一帯が湿地帯になってしまう時季があるそうだ。

流れの全く止まってしまった川の全景です。写真中央にかかっている掛け橋は雨の降った時季にはこの高さまで水位が上がってくる、という証明です。

パラグアイのチャコ地方という以前から念願にしていた訪問が実現して、何もないのにがっかりはしていますが、満足感はありました。記念撮影でもして乾杯したい気持ちでありました。その記念撮影です。

乾燥して全く流れの無い川となって、池になっているのですが、水があることには間違いなく、水があれば必ず何か魚がいる、というのが私の信念ですので、ワクワクしながらこの水溜りに網を持って入っていったのでした。

やはり魚はおりました、非常にきれいな5cmほどのジェオファーガスの一種が入ってきました。恐らくギムノジェオファーガスの一種なのでしょう、ツガイで採集できれば連れて帰ってきたのですが、何度やっても2匹目が採れず、仕方なくにがしてやりました。

     

こちらは金色のプレコが採れたのですが、ラプラタ水系であれば恐らく普通の種類だろうと思ってこれも放してやりました。サイズが結構大きくて持ち歩きもできなかったのです。

パラグアイ・チャコ地方の平原は降雨による水の排水が極端に悪い地方だそうで、長雨によってたまった水はすぐに湿地を形成して、一面すべてが水に覆われるため、そこを横切る道は高く積み上げた土手の上を通っています。

こんな景色に終始するただの単なる平原が有名なチャコ地方なのだろう、という結論に達して帰ってきた旅でした。往復で400kmほど走ってもらったのですが、これでなっとくできたのです、なにも無いことが。

この地方には、有名なチャコ陸亀という大陸性の亀がいるそうなのですが、陸亀しか住めないような地域である、という結論でこの旅が終結したことを確認する楽しいたびでした。

今回の採集旅行の唯一の収穫だったジュクリコリドラスです。じっくりご覧ください。

こちらはクイアバ川産のエリザエです。

左の個体がエリザエ、右が今回のジュクリです。

  

  


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