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乾季のジュルア川へ行ってきました。2007年10月の春のアマゾン。
今年は諦めていたジュルア探索だったが、乾季の延長で思わぬ旅にでることができた。
普段の年であれば、すでに雨季が始まっているアマゾン川上流であるが、なぜか今年はまだ雨が来ない、やはり地球環境が変わりつつあるのだろう。今回は久しぶりのジュルア川紀行、

 


[1]アクレ州都リオブランコ空港 夜の照明

[1]アマゾン支流ジュルア川の最上流への旅
(写真拡大できます)
ジュルア川に接近しようと思えば、マナウスからアマゾン川を遡るか、飛行機に頼らねば決して到着できない秘境の川である。 アクレ州の州都リオブランコまで行って、そこから空路でジュルア川の最寄の場所に下りるのが最も取り付きやすい方法である。 しかし、サンパウロから遥かに遠いので、なかなか行けない川である。。



[2]ジュルア川の蛇行と流れの変遷からできた三日月湖、地理の本にでも出したい写真である。


[2]アマゾンの緑のジャングルを約1時間、約600km飛んでもジャングルは続く、東京大阪間飛行時間が全てジャングルの上を飛ぶのだ。
しかし毎年毎年、人間の足跡が増えてきて、この未開の熱帯雨林も近いうちに熱帯草原地帯となってしまうのだろうか、と思ってしまう。

[3] ジュルア川沿いに発展しつつある町並み、 こんな奥地でも開発のスピードは異常に早い。
数年前はこの辺り、少しの家が散見されたところなのだが、最近はこんな情況となっている。
これからここに降りて仕事を始めるわけだ、気持ちが引き締まってくる。


[3]ジュルア川の最近の様子。民家が増えて大変だ。。

[4]飛行機から降りてきて早速川に出かけた。
子供というのは  いいなー と思う。こんな時代がなつかしい。自然に囲まれて生活すていると、 こういう表情になれるのだろう。ジュルア川の良い記念撮影となった。


[4]ジュルア川で親しくなった友達、表情がすばらしい。


 [5]ジュルア川本流 雨季には10mの水深になって何もできない。
        

[5]この川を訪れることになって、すでに10年くらいになる。
季節を間違えると、まったく手も足もでない巨大河川になる。水を見ながら呆然として引き返した経験がかなりある。



[6]こんなコリドラスが採れる。

[6]以前に採集した「ジュルアT」と銘銘したコリドラスだ。
なかなか採集できない魚で、今回も2日かかりで 6匹しか採れなかった。
次回はまた来年ということになる。

[7]ジュルアT。
今回採集できた魚の水槽写真である。水質が弱アルカリなので、最初は注意しなければならない。  水に慣れてしまえば、けっこう強い魚である。


[7]持ち帰って水槽に収容したジュルアT。

[8]ジュルアTと一緒に住んでいるジュリーのそっくりサンである。
採集直後の写真は、べレン・ジュリーとは違っているのだが、下の写真のごとく水槽に入れると、いよいよ混乱するような姿になってしまう。 骨格でも調べるしかのかもしれないが、安い魚の代名詞になっていて、なかなかそれも出来ないようである。


[8]ジュルア・ジュリーの採集直後の色彩。少しですがべレン・ジュリーとの違いがわかりますか。


[9] ジュルアsp・ジュリー

[9]コリドラス・ジュリーという魚もアマゾン水系に多く存在する。
アマゾン河口のべレンから大量に安価ででているのが、ジュリーと呼ばれていて一般的なのだが、その真偽は不明である。 ただ、その魚が非常に安価で大量に出されることから、ジュリーと言う名前で、すでに安い魚、というように 定義されてしまっている。


[10]この川でもアルクアットが採れる。

[10]ジュルア川のコリドラス、となると数種が考えられる。
もっとも難儀なのが、このアルクアットの扱いである。アマゾン支流数箇所で同じようなコリドラスにめぐりあっているが このスカンクコリドラスと昔呼ばれていた種類が、むつかしい。前にあげたジュリータイプもそうなのだが、同じ形態は 同じようにしか扱われないのが採集人にとっては厳しいものだ。

[11]ここジュルア川のアルクアットもかなりおおきくなるが、プルス川流域のウマイタ近郊のジャイアントのほうがはるかにでかい。
プルス水系、マデイラ水系。ネグロ水系、このジュルア水系と、アルクアット形態の魚が広くアマゾンに 分布している。各河川タイプを比較してみても面白いコレクションになるように考えている。現在筆者はこのアルクアットを5種もっている。


  [11]ジュルア・アルクアットの水槽写真。



[12]前回の採集では、この場所は水没していて、ジュルアエメラルドを採集できたのだが、今回の乾季ではこんな状態。
アマゾン川の普段なのだが、この場所でも多くの魚が土に戻ってしまったようだ。。 毎年、このような繰り返しで自然は増加したり減少したりの繰り返しを太古の昔からしてきたようだ。。


  [12]雨季明けには川だった場所か乾季末にはこんな状態となる。。




[13]ジュルアエメラルドの残っていた川。/font>

[13]ジュルアエメラルドのいた場所
なんとか、こんな川にエメラルドは少量残っていた、来年くるときはもっと早くこなければいけないと思う。 こういう光景を見ると、もっと早く採集に来て溜まりから魚を助けないと、そこにいた魚は全部土に帰ってしまうのだ、という情況を再認識した。




[14採集直後のジュルアエメラルド。。

[14]ジュルア・エメラルド
ジュルエンシスと同じ川に生息しているが、明らかに別種の特徴がある。。 採集場所が確定しないので、学名もなかなか決まらないかもしれない。。 最近のアピスト属の分類作業にはかなりいい加減な部分があるように感じている。。



[15]ジュルア川流域のジャングルの中
ジュルエンシスとジュルアが混合しているように書いたが、ジュルエンシスのみしか生息していない河川もある。 この住み分けも面白いし、なぜエメラルドという別種がいるのか、というのも謎の面白いところでsる。 コリドラスでもアピストでも、かなり似ている種類を一緒に住まわせているような自然を感じている。


[15]ジュルエンシスのいる溜まり場。



[16]ジュルエンシス・ジュルアの雄姿。
ジュルア川でとれるからジュルエンシスなのか、タバショス川支流ジュルエナ川で採れるのがジュルエンシスなのか?
以前はジュルエナ川の魚がジュルエンシスとされていた。今はこのジュルア川の魚をジュルエンシスと呼ぶ。ジュルエナ川には 本当のジュルエンシスがいるのではないだろうか、と夢を見ている。。


[16]ジュルア川採集ジュルエンシス、スペイン語発音でユルエンシスとよぶのだが。




[17]何だー? この川は?淀んでいる。

[17]ジュルア川流域のジャングルの中から出てくる支流。
この川を掬ってみたら、なんともまー ネオンテトラが採れたのだ。 マデイラ川上流のマドレ・デイオス川にはネオンが沢山いる、という記述を知っている。以前テフェ湖に流れ込む小川で アピストを採集していてこのネオンがたった1匹入ってきたことがある。しかしこのジュルア川にもネオンが存在している ことから。
ひょっとしたらアマゾンの北側の川にはカージナルで南側がネオン、ということも考えられるがが、どうだろうか。




[18]ネオンテトラの採集個体。

[18]ネオンを袋に入れて観察している。
熱帯魚採集をしていて、デイスカスを採集したときには感動したが、カージナルを初めてネグロ川で見たおりは、見とれてしまった。 このネオンテトラを採集できたおりは、「何だー これは こんなところにいるのかー」という感想だった。(要写真拡大)
何故かホタルテトラが1匹写ってた。これがここにいるのであれば、知ってたらもっと頑張ったのに、と帰ってきてこの写真を見て悔しがったのでした。



[19]
  一昨年に引き続き、今回もエキノドルスの自生しているジャングルに分け入ってみた。ここはジュルエンシスという美麗種アピストがいる池で、いつもわくわくしながら分け入っている。。 前回来た折は、乾季のはじまりだったせいかまだ水が多く、水中葉が多く、若干の水上葉がでていたが、今回は乾燥がつよかったせいで、全てが水上はであった。 緑が鮮やかだったので、ジュルア・トルマリンと銘銘したが、恐らくアマゾンソードの小型地方変種なのだろう、と考えている。


 [19]エキノドルス・トルマリンの群落


[20]ジュルア・トルマリンを鉢に植えてみた。。
この種類は小さくて細い地下茎をもっていて、乾季の乾燥にも耐えているようだ。水槽ないではあまり大きくならないコンパクトエキノドルスというところである。


 [20]ジュルア・トルマリン
エキノドルス・アマゾネンシス・ミニ



[21]っジュルア川支流の乾季の様子、トニナの地上葉や赤いのは野ボタンだそうです。

[21]採集の帰り偶然ジュルア川の土手を観察したら、トニナらしき草の群落に遭遇。
真っ赤な水草の地上葉と思われる植物もついでに採集。 これは何の葉か?と思って問い合わせてみたところ、ノボタンの原種であった。 愛好される方がおられましたら5株ほどありますのでお分けします。御連絡ください。。 



[22]トニナを持ち帰って植木鉢にいれました。。



[22]トニナというのはサンパウロ近郊でも、タパジョス川でもネグロ川上流でも、サンフランシスコ川でも遭遇しています。
しかし、各河川採集では全てが少しづつその形態が違っています。 これだけでも、充分地域変種がたのしめそうな感想をもっています。

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2007年11月12日記載完了

  

  


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