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2007年6月初旬、ブラジル中央高原に出かけました。
今回は雨季の明け始めたアマゾン河源流の訪問報告。
片道3000kmの距離を飛行機とバスを乗り継いでの一人旅となりました。
IBAMA(環境省環境保護局)による環境破壊取締りがかなり行き届いたのだろう、以前の狂気のような乱開発は息を潜めてしまったようだ。。

 


[1]地平線の見える大陸3000km

[1]久しぶりにブラジル中央高原に出かけた。
(写真拡大できます)
大陸の際限のない地平線を眺めながらの旅が片道900kmに及ぶ。 穀倉地帯を越えて魚を採りに行く旅、コースは決まっているので負担のない気分ではあるが、 それでも16時間のバスの旅はかなり疲れた。



[2]3000kmの彼方の思い出の川に到着


[2]ようやく目的地の川に到着する。
以前に来た景色と変わっていないので、ホッとする。ただ未だに水位はかなり高いようだ。今年の乾季は遅れているのかもしれない。

[3] 驚いたことに、以前雑草畑だった場所が全てエキノドルス植物群団に覆われてしまっている。
条件が整えば、弱弱しいこの水草の繁殖も力強くなるようで、見ていて楽しくなってくる光景が続いている。


[3]水の引いた川はエキノドルスの群落となる。

[4]川縁の船の係留場所の情況。
最近まで川底だった場所なのだろう、この木の根元にもエキノドルスが水上葉をだして、おまけに 白い花までつけている。雨季と乾季の両方に対応できる水陸両用種のようだ。


[4]船着場の足元もエキノの花。


 [5]よーく見ると2種類ありそうだ。
        

[5]エキノドルス小型種の拡大図
群生しているエキノドルスを拡大してみた。明かに大きくなるタイプと小型サイズで 成体になって花をつけている2種がある。
以前ここにきた数年前は、エキノドルスの数も少なく、季節ももっと乾燥が進んだ頃だったと記憶している。


[6]水の引いて水上葉が出る。

[6]水が引いてゆく川底の情況。
2-3日前まで水流があって、水中葉が群生いていたエキノドルスの群落。
変わり身がすばやいようで、空気中にでると直ちに水上葉をだして成長し、 乾燥がすすまないうちに花をつけて子孫を残す種子をつくるのだろう。

[7]乾燥期の初期に入るとこのような姿となる。
この情況で種子を作って、繁殖を終える頃には付近の乾燥がはげしくなり、植物体は 枯れて、付近は更地の情況となる。そうなるとその地下にエキノドルスの球茎が残っている 場所には見えなくなる。


[7]確実に2種のエキノを確認できる。

[8]水流があった形跡が顕著な砂場。
この場所では、自生している小型エキノドルスはここ1ヶ月の間に水上葉の成長が進み、 種子をつくって付近にばら撒いて、つかの間の乾燥世界を楽しんだ後、乾季の仮眠にはいることが想像観察された。


[8]水が流れていた砂場のエキノドルス。


[9] 水中葉を確認すると3種あるようだ。

[9]いまだ健在のエキノの水中葉3態。
雨季が終わって、乾季が始まる春の一時。 流れにはまだ水中葉をつけているエキノドルスの群落がみえる。 こちらを持ちかえろうと思い、注意しながら確認してみたら3種類あるようだ。 エキノドルス・ボリビアヌスの基本種ような風情である。


[10]水質は弱アルカリだった。

[10]流れる川の水の色。
映像の中にカラシンか泳いでいるのだが、写真にするとどこにいるのか、いないのか。 ここでは水の色と水底の泥の色を見ていただければ、と思う。

[11]オリーブ色したコリドラスと桃色テトラ。
わざわざ3000km(往復6000km)もの距離を走ってきた目的の魚だ。 色彩的にはアラガイア川水系に棲むアラガイアエンシスとかマクリフェ―ルに似ている。 こちらはコロコロタイプで体型が違っている。しかし現地で見る黄金光沢は素晴らしい、 持ちかえってサンパウロの水に入れると輝きが薄れるのはちょっと悲しくなる。


  [11]早速確かめにかかると、この状態。



[12]目標としたカラシン。ピーチレモンテトラ。
ハイフェソブリコン属の魚である。しかしその正体は不明。レモンテトラの形態そのままであるが 種の判別理由にもなる色彩が、レモンテトラは黄色であ。この魚は薄いピンク色をしていて明らかに 違う色彩である。という理由から桃色のテトラ、ピーチテトラと命名してみた。 最近ではピーチレモンという名称で呼ばれていると聞いている。おとなしくて美しい魚である。


  [12]ピーチテトラは健在だった。




[13]?マークのつくカラシンが見える。

[13]?マークのつくテトラが混じってくる。
どこの川でも観察してみると、自分の知らない、記憶にない魚が混ざって 観察できる。いくら眺めていてもラチが開く筈もなく、無視するように 次に進むわけだが、数も少ししかいないので、たいていは忘れ去られる 存在となってします。




[14]アピストグラマのタエニアータだろう、数年ぶりの再会。

[14]アピストグラマ・タエニアータの地域変種。
この魚は古くから知られているが、なかなか御目にかかれない魚でもある。 所謂高身系の丸型アピストなので人気にイマイチのところがあるが、それでも こちらのタイプに興味をお持ちのマニアもおられて、必須アイテムのような 気もする。タパジョス河流域特産のレガニタイプの魚である。



[15]これも?マークがついたカラシン属。
テガ―サステトラという珍カラシンがいるが、体型はそれに似ている。 しかし模様とか色彩、泳ぎ方も違うので別種のような気もする。 [13]の魚の成魚サイズかもしれないが、不明。


[15]これも?マークテトラ 分からない。



[16]こちらはスレンダー系のカラシン。
けっこう多く採れたカラシンの中に混ざっていた2匹の魚。いろいろ類似の名前が 思い出されるが、どれも少し違うような魚。観察の楽しみにもなるこういった種類 であるが、いつも混乱させられるものでもある。


[16]2匹だけ採れたテトラ。




[17]これも?マークがついている。

[17]カラシン?タイプ3 
上記13、15で説明したSP種のカラシンの不明種である。 本種は写真で分かるとうり、赤い色彩が混じる小型サイズなので別種と考えて みるが、どのような魚なのか、飼育していると判明してくると思うが 現時点では3種がすべて形態的に違っているので、写真を提示した。 楽しみな3種であるが、がっかりする結果も予想される。、




[18]水槽ではなかなか生きないポエキリア。

[18]ポエキリアの1種
南米全般に生息している卵胎生メダカのポエキリアの一種と思われる。 種類の特性からか、海水の影響をうける地方に美麗種が多く生息して いるが、内陸部や寒い南部にも地味ではあるが、変わった種類がけっこう 生息している。この種も特徴的なミクロ系の感じがする小さなタイプである。



[19]コリドラス ジルジリン
  ごま塩コリドラス。全身に点点模様があって細長い体型の魚である。 このタイプはトカンチンス川、アラガイア川、マデイラ川、プルス川 そして本タパジョス川、というように、たいていのアマゾン支流に生息 しているようだ。ただ採集河川によってどれも若干違っている。 本種は最初に今は亡きクイアバの採集人ダマセナ氏によって確認された 魚の可能性もある。彼はその魚をガラナという名前で送っていたかもしれないが 本当のところはガラナがこの種であるかは明確ではない。


 [19]ゴマの意味でジルジリンとつけたコリドラス。


[20]オリビアコリドラス。
現地から持ちかえって、サンパウロの水槽にいれたオリーブ色のコリドラス。 現地で上記ジルジリンと混生息している。両種が混雑している可能性がたかく 本種オリビアに斑点をもった種類が混ざっていて、これら3タイプが混ざって 生息しているのが現実である。


 [20]オリビアと命名した薄緑のコロコロコリドラス。



[21]プレコも採れた。

[21]今回は2種の稚魚サイズプレコを発見。
今回はできればプレコにも会ってみたい、と考えていたが、水が引いておらず なかなか発見できなかった。そんななかで赤プレコと思われる1種と この写真のタイプを観察している。 



[22]いろいろの魚を見せてくれたタパジョス川支流。



[22]いろいろの魚を提供してくれた今回の川の全景。
多分全く知らない魚がもっともっといそうな川である。とくに プレコの類は水深のあるところに変わった未記載と思われるような 魚がいるのを知っている。 今回は出会えなかったが、次回の楽しみとしておくことで、今回の訪問を終わった。

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2007年6月12日記載完了

  

  


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