久しぶりにパンタナルにでかけた。パンタナル湿原地方も気候異変だそうで、9月になっても雨が一滴も降ってないそうだ。雨を待つ干上がった大地に残った僅かな水溜りで、それでも水草は花をつけていた。
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 パンタナルを囲む山脈からクリスタルの水が湿地に流れ込む、そんな川の1つ。
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パンタナル湿原と呼ばれるパラグアイ川流域に広がる低湿地帯は、ブラジルの南マットグロッソを中心に南はパラグアイの一部、西はボリビアの一部、北は本家マットグロッソ州にまたがった広大な湿原地域である。(写真拡大できます)
今回の旅は、その本家本元の南マットグロッソ部分のパンタナル低地に出かけた。
有名になりすぎて、逆にこの部分にはまだ採集人が入っていないのではないか、と感じている。
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 そんな川でフマッサと呼ばれる個体に似たロングノーズ・コリドラスが2匹採れました。その記念撮影。
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パンタナルは広大な低湿地帯で、山に囲まれた盆地といえる。周囲を取り巻く山々のあちこちからクリスタルの清流の小川が流れ込んでいる。上の写真もその一河川である。
筆者が久しぶりに記念撮影したのだが、この写真を拡大して頂ければ見えるのだが、川の砂の状態でクリスタル度が理解頂けると思う。。
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前回のパンタナルはボニートというクリスタル川が流れるブラジルでも有数の観光名所から始めたのである。
今回は別の方向から攻め入ることになった。
前回の旅でも採集できたのだが、エキノドルスが最初の湿地帯から現れた、熱帯系のエキノドルスのようだ。
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湿地帯に入ると,熱帯系の赤いエキノドルスが顔を見せてくれました。10本採集できました。
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パンタナルは山に囲まれた盆地なので、あちこちから水が湧き出している。そんな湧水がある場所には
水生植物が自生しており、そんななかにエキノドルスも生育しており、探し出す楽しみもあって、見つけたときの喜びはひとしお。
右の写真はそんな状況の一齣です。
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小川に注ぐ湿地には綺麗な水が流れ、そこに多種の水草が生えています。写真はエキノドルスの一種です。
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クリスタルに輝く水の中
エキノドルスの水中葉がながれに逆らって頑張っていました。
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水中で生育しているエキノドルスを発見した、この種は大きくなる種類かもしれないが、しっかり採集した。
今回も深緑系のエキノをさがしているのだが、熱帯亜熱帯地域では発見がむつかしいようだ、とんでもないところに自生している場合もある。
あきらめず、探すことにする。。
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エキノドルスの大型種が湿地帯に群生しています。その根元には小さな苗が育っています。
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車からキョロキョロしていたら、エキノドルスの群落が茂った池を発見、水中にはこれも探し求めていた小型のスイレン
(ドワーフ・ニムファ)がしっかりじせいしていた。感激の一瞬、写真をクリックいただければニムファの状況も
観察できます。下から2番目の写真でその具体的な花の状況を示しています。
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クリスタルの川を何かないか、と注意深くさがしながらあるいていたら、流れがちょうどワンドになったような場所にどこかでみたような
水草を発見した、流れにはたった1本しか見えないが、たしかに赤い葉のオテリアだ。先日のアラガイア川採集とは少しちがっているようだ、
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清流にしか生えない赤いオテリアが生えている、ということは水がまだ汚染されていない証拠だ。
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赤い水草と思ってゆっくり抜いてみたら、赤いのは日光の当たる面だけで、植物体は薄い緑のレタスのような綺麗なものだった。
辺りを注意深く探してみたが、これ1本しかこの川では発見できなかった。。
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その赤いオテリアを抜いてみたら、レタスのような緑だった。
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オテリアの黄色い花、この個体を採集した次の川でもオテリアがあった、別種なのだろうか。
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土道を何kmか走って、次に出会った川も同じ水系のようで、水の色も流れ方も同じようなので、きっと
採集できる、と思っていたが、やはりオテリアは生えていた。おまけに黄色い花までさいている大株のようだ。
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こちらは採集した緑の大株、サラダにでもできそうな色彩で,水槽に入れたら素晴らしいだろうと思う。
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見つけた黄色い花のオテリアを抜いてみた。思ったよりも大株で、根が地球をがっちり抱えているのでなかなか
抜けない。一気に引き抜いたらこちらも綺麗な新緑であった。群落になっていないところをみると、この辺りの川は雨季の
流れが相当つよいのだろう。
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雨季になるとパンタナル湿地内は車の通行ができなくなる。道路は小高い山の裾野を走っている。
ゆえに車の往来する道路は山脈から発する川をいくつも横切っている、その川の水は年中枯れないので、
このような水中葉しか出さない水草が生えているのだろう。こんどは真性の赤い葉のオテリアを発見した。
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こちらは隣の川で採集した真っ赤な種類、恐らく別種だろう。
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パンタナル低地は雨季には完全に水没して、湖のようになる。現在は全く水がなくて牧場に利用されているが
川が増水して湿地帯から池に変わってゆくころ、下流から大量の魚が朔上してくる。この時期がアマゾンとか
パンタナルのピラセーマ現象といわれる。産卵を目指して川にいるそれこそ全ての魚が盛り上がって泳ぎ上がる。
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これも抜いてみた、こちらは完全に赤い種類だ。
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同じ水系と思われるが、生えている植物は変化するのか、こちらの花は白い。
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清流で緑のオテリア発見、奇妙なことにこの花は白い、別種の可能性がある。
早速採集するが、この写真全てが1本の株であった。そしてここにも1本しか
生えていないので、どうなっているのか、と思って上流に下流に探索してみた
が群落はみつけられなかった。
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涌き水の出る湿地に自生していたシダの一種、パンタナルには綺麗なシダもあった。
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マニアのかたで、アマゾンの水生のシダが欲しい、というご連絡を頂いた。たしかにアマゾンジャングルの
50mに成長している原始林の暗い根元にシダが生えている。シダ植物というのも面白い生き方をしている。
乾季には半年ちかく乾燥状態で成長し、雨季にはやはり半年程水中生活しても枯れない、相当タフな植物だと思う。
シダ御希望の方、ご連絡ください。
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同じくパンタナル湿地に流れ込む清流の土手に生えるシダ植物。形態が面白いので採集して写真にもとった。
この分だと、シダにハマッテしまうかもしれない。そうなったら大変だ、というのはとり越し苦労か。
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別種のシダ植物、日陰の水際にひっそりと生えている。
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また同じように、シベルスという草に興味を持たれているマニアの方もおられる。シベルスといわれて
最初な何なんだろう、と頭を抱えたこともあったが、日本流に言うと.水辺もしくは水中に自生する
カヤツリ草属のこととしれて、安心した思いでがある。昨年訪れたタパジョス川支流のアルア川では
清流の大河の中心部に1mにも成長したジャイアント・シベルスを見た。本当の水草だった、驚いた。
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水辺に生えるシベルスの一種か。日本のカヤツリ草様の水辺の植物だ。
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シベルスの群生状況、とてもきれいな水草と思った。
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このパンタナルでも綺麗なシベルスがあった、水中でも水上でもタフな植物だと思う、雑草だと
思ってなめてかかったら、この植物非常にうるさい存在で、環境が気にいらなかったらすぐに
枯れてしまう。難しいとされているエキノドルスよりも格段難しい存在であることがわかってきた。
この植物を水槽で活着繁殖される方には、尊敬を超えて敬服してしまう。
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こちらはもっと強そうなシベルス、水陸両用の強靭さがあって楽しい草だと思う。
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この植物もゴワゴワのシベルスか。水陸両用植物としてサマザマなのがある。
こいつは強い地下茎でつながっているようで、水草そのものといった印象をうけた。
これも水中生育がさぞ難しいだろう、と考えてしまう。
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こういった清流の川には、たいていスタープランツと呼ばれる星型の植物がはえている。
ここにもあった。昨年行った南部ブラジルの深緑系のエキノが自生している河川にもここで
見つけたスタープランツに似たのが生えていたが、しっかり観察したら別種であった。
スタープランツにもマニアさんが多数おられて、こちらも奥が深そうだ。
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スタープランツとも出会えた、はるか1000km離れたミナス州にもあったが、少し違うような。
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いよいよ、湿地帯に近づいてゆく。巨大なエキノドルスの大群落を発見するが、そこにはエキノの採集人が
すでに沢山採集していた。聞いてはいたが、薬草に使うのだそうだ、あまりに大きいので「もっと小型のは
ないのか」と聞くと「根元に小さいのがあるし赤いのもある、それより小さなスイレンがあるよ」と教えて
くれた。
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湿地帯に下がると、エキノの群生する沼に,真っ赤な小さな葉をつけた小型スイレン(ドワーフ・ニムファ)が自生していた。
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その湿地帯の水が引いた泥地には3種類の綺麗な新葉が出ていた。
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水のないパンタナル低地に出た、砂漠のような景色の中を走っていると所々に溝があって
泥沼のようなところが所によってみつかる。そんな泥地には雨季の用意なのかすでに
植物が生え始めていた。芝生になるようなグラスであるとか、ニムファーの苗のようなもの
いろいろ生えているようだ。
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これは二ムファの新芽だろうか、持ち帰ったがすぐに消えてしまった。とても弱いようだ。
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パンタナル湿原は世界でも有数の有名なところであるが、有名な反面、その研究はあまりすすんでいない
かもしれない、経済レベルによって研究部門という非生産に振り向けられる資金に限界があって、学者の
活動が始まる前に、自然が没してしまう、という事実がある。ブラジルだけではなく日本でも同じだった時代
があって、最近のトキの絶滅とか、明治までは存在が確認されている日本狼などもその例で、このパンタナルも
同じような道を辿っているような気がしている。
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仕事の性質上、雨季の増水した景色にはなかなか.この地に来れないが、機会があれば一度は
雨季のパンタナルの景色も見ておきたいきがする。魚釣りを職業にしていれば今の乾季には用事はないのだが
小魚採集ということをしていては増水時あまり用がないので、仕方がないかもしれない。アマゾン水系のネグロ
川でもそうだったが、雨季にはまるで違った顔を見せてくれることと思う。
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パンタナル・グラスでも命名したい芝のような湿地植物。
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写真が前後してしまったが、パンタナルに注ぐ清流の赤いオテリアを採集した川の流れの部分に、
ここでもマヤカらしい植物が生えていた。この種類はとても生命力のある植物のようだ。
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清流の川のとくに流れの激しい部分に自生しているマヤカだろうか。
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我が家に持ち帰ったドワーフ・ニムファ(小型スイレン)の花。
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パンタナル湿原に注ぐ清流の入り込む池で採集できた小型のスイレンの花、30cmほどにしかならない草が
体にまったく不釣合いの花を咲かせるのに感動した。これであれば30cmほどの水鉢でも十分楽しめる
サイズと花である、筆者のところには少量の採集してきた個体があります、御希望のかたは御一報ください。
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乾季のパンタナル湿原、乾季にはこのように馬や牛の放牧地となっています。
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雨季には一面の湿地帯であるはずが、乾季にはこのような乾燥牧場の景色となっている。馬が草を食んでいるのが見える。
写真の真中の緑の帯は、かろうじて残されたバイオ・トープである。緑の草はホテイアオイの原種で、池の
水をしっかり抱え込んでいる状態。水草の根と少量の水で身動きのできない場所でも、魚はひっそりと雨季になって出番のくるを待って
いる。こんな水溜りでアピストグラマ・ボレリーのオパーリンというコバルト・パープル色に輝く美麗種が採集できた。
2005年9月30日記述完了。
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